△RAW現像用PCのHDDについて考える

PCのHDDの使用可能なスペースが無くなってきましたので、日本橋でHDDを購入しました。
今回は大容量品ということもあり、選択にあたってはRAW現像の画像データ保管用として少し信頼性に考慮しました。


wd_red_02.jpg

 (WD社のNAS用HDD Red)


 RAW現像用PCにおけるHDDはより高速のSSDの普及もあり、その目的は安全に確実に画像データを保管する役割へと変貌しております。
HDDもSSDもどちらも消耗品であり、永遠の保管は無理ですし同時にHDDもSSDも高温に弱いという側面はあります。
(SSDが高温に弱いという点は、HDD程認知されていませんがSSDもHDD同様ケースに組み込む際には冷却を意識すべきでしょう。)

HDDとSSDの共通の弱点は高温動作であり、具体的には高負荷での動作時でも内部温度を40℃以下に保つべきです
特にSSDは、微小な空間にチャージされた電荷が失われる傾向は40℃を超えたあたりから増加します。
低温に関してはSSDは比較的優位ですが、HDDはむしろ高温から低温、あるいは高温から低温への大きな温度変化は避けるべきでしょう。
HDDには更に衝撃と振動に弱いという弱点が付加されます。

一方でHDDは大容量化が可能で、コンシューマ用途でも 8TBという大容量品が販売されています(2015年/9月現在).。
したがって容量/価格のCPは高く、大量のデータを一括処理するには向いています。

大切なRAW現像データを保管するHDDに求められる性能を考えてみます。

①長期保存を考慮した総合信頼性
②温度変化に強い(特にPC筐体に多数詰め込んでも旨く放熱できる)放熱性
③振動等に対する信頼性(他のHDDの振動の影響も含む)
④静かで省電力(多少なりとも寿命に関係する)


などが安定したHDDストレージとして考慮されるべきでしょう。
そこで市場を観た時、管理人が目をつけたのがNAS用HDDでした。
NASとは(Network Attached Storage)の略で今、HDD各社でNAS用HDDの商品展開が図られています。

今回購入したHDDもNAS用であり
①MTBF100万時間(通常HDDは50万時間以下)、24時間連続動作も考慮
②放熱性が良い(温度上昇も少ない) 、③NAS用として振動に考慮されている
などの特長を有しています。
放熱性能を上げるのは、ものづくりメーカーの内部の人間の端くれとして言わせて頂くならば、3~5℃温度を下げるだけでも結構お金(材料代、構造の見直し)も労力もかかります。熱抵抗の低い材料が要所に必要になりますが、これが結構加工が面倒で高価です。

余談ですが、RAW現像PC(BTO)を販売するドス○○でも推奨品のひとつにNAS用HDDを選べるようで、何か意見が一致したかなぁという思いです(笑)。

早速日本橋のBe○○○○店で購入。
メーカーによれば回転数は可変ということで、4TB品は1TBx4枚プラッタの構造のようです。

以前購入したSeagate(7200rpm,1.5TB)品やHGST(7200rpm,1.0TB)品と比較しました。

温度ですが、一番目と二番目が従来品で、34℃、三番目はSSDで30℃、一番下は今回のNAS HDDで32℃で温度が従来品に比べ低いです。尚、室温は(Ta=28℃)です。
動作時もこの上下関係は保たれ、従来品のアイドリング時の温度がNAS HDDの高負荷時温度のような感じです。
これは消費電力の低さとNAS用ということで放熱性が高くなっている為ですが、HDD筐体自体も一般品(Green)より放熱に適した構造と材料を用いていることが理由です。

Wd_red_03.png

(Open Hardware Monitorの表示画面)


このWD40EFRXの回転数は可変なのですが、CrystalDiskInfoの画面では,5400rpmの表示でした。おそらくこれが動作時の回転数でしょう。
7200rpm品よりRead/Write速度では不利ですが、このHDDは1TBプラッタでありそのお陰でRead/Write速度は150Mバイト/秒前後の測定結果でした。管理人のPC(P8Z77-m)では若干Write側がSPECより下回りましたが、実用上はほぼ十分な性能でした。
尚、今回のHDDの容量は4TBでしたが5TB容量モデルはプラッタが1.2TBなので更にRead/Write速度が上がる見込みです。
一般にHDDは回転速度もしくはプラッタの容量が大きいほどRead/Write速度が有利です。
但し回転速度増加は、音や振動の増加や温度上昇を招きます。

  5400rpm品の利点としては、静かな動作音があり本品も同様で他のHDDへの振動の悪影響も減るでしょう。

古い500GB~666GBプラッタ(7200rpm)品からの乗り換えに,このような1TB~1.2TBプラッタ(5400rpm)品を選択することは読み書きの速度が犠牲にならず静音化と低消費電力化、低温化が図れるメリットが享受できることになるでしょう。


Wd_red_04.png

(CrystalDiskInfoの表示画面)


念の為ですが、特定の商品を推す訳ではありません。NAS用HDDがRAW現像に使えそうだなという視点でその一例として観て頂ければ幸いです。

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RE:画像処理

ヒロさん☆

そろそろD800Eですか。
5Dsとか高画素の時代になって
PCの負担も相当増えたように思います。
BDの4層がもっと安ければそちらに保存したいところですが、現状GIGAバイト当たりのコストはHDDが一番ですね。

SSDもPCexpressの3.0を使ったものは非常に速いのですが、
金額も相当ですね。
CPUもクロックは頭打ちですから、この頃はGDPに密かに期待しておりますが、なかなか3Dの方から転向してくれそうな気配が余りしません。
2020年までには20TBのHDDも出てきそうな気配ですので、当分はSATA3.0のSSD+HDDでしょうか。

画像処理に適したシステム

高画素時代に対応した高性能PCが欲しいところですが、そうなると随分費用が嵩みますよね。そんなこともあって私はまだ2,400万画素までのカメラに留まっています。そろそろD800EやD810あたりの導入も考えたいところですが、沢での使用を考えると小型軽量のDX機をついつい選択してしまいます。現在、私のPCは保存は1TBの内蔵HDD、OSは250GBのSSDに入れております。SSDはOSとアプリ専用にしています。まだ3,000万画素機を導入していないので現行でもまったく問題ないのですが、今後更に高画素化が進むと現行のPCではだめかなと思っています。
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