大普賢岳の100mルンゼの滝(その一)

大峰山・大普賢岳の周辺には100m級の滝が数本あります。
その本分は冬季の氷瀑の美しさに尽きるわけですが、無雪期にある程度冬ルートを確認しておかないといざ冬季には通行が困難なロケーションが多いです。
今回は、その内のアプローチが比較的簡単なものを2本ほど観て来ました。

daifugen_S01.jpg

(120m級、小普賢岳南面直下Cルンゼ)
 
 この大滝、やはり真骨頂は冬季に観るもののようです(笑)。夏場は源流に近いため、水量に関しては理想を言えば台風直後がいいでしょう。
新緑とハーフパイプ状のスラブが美しく、奇観を呈しておりました。
この滝の前には2段25mの滝があり、この滝を直接超えるのは右岸のリッジかと思いましたがそこはスラブ状に泥が付着しており滑落の危険がありましたのでパスしました。他にも左岸の草付きまたは上段に掛かる流木を攀じる等も検討しましたがいまいち危険すぎです。
最終的に、少し戻ったところのルンゼにトラバースしてスイッチバックで右岸の上部に攀じることで無事2段滝を越えることが出来ました。最後は細いバンドを通過していきなり視界が開けます。この位置で既に2段滝落ち口より15m上に出ております。何の記録も無いだろう現場での巻きは小さく巻けのセオリ通りでまさかのドンピシャコースは驚きです。
滝前は広々したテラスで、テントサイトもあります。尚、右岸をそのまま攀じれば滝上に出られ更に上流には50m程の断崖があります。

daifugen_S02.jpg


こちらはBルンゼ(仮称)です。前部に8m程の小滝があり、推測ですが右手のルンゼから左岸のリッジに上がりそれを伝って奥の滝前(黒い壁)にでられそうです。写真では分かり難いですが、やはり100m程の高さがあり、滝前は広々した空間がありました。
この滝はおそらく完全凍結は無理なように思えます。

daifugen_S03.jpg

(注意)大普賢岳周辺では滑落等の事故発生に関係者もぴりぴりされているのが聞こえてきます。
登山届け提出は当然です。今回も非正規バリエーションルートなので出来れば3名以上での同行が望ましいと思います。
滝前に出て帰るためにはザイル、ハーネスが必要です。この場所から大普賢岳山頂に登ることはまず出来ません。

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No title

ありがとうございます。
ロープや最低限の装備は持つように心がけています。
バリエーションに入る時は、夏場でもピッケル(場合によってはアイゼン)を持って行くようにしています。

こちらこそ大峰のどこかでお会いできれば、よろしくお願いします(^0_0^)

RE:初めまして

崎山晃一さん☆

こちらこそはじめまして。
グランドイリュージョンへの道はシェークスピアの右岸を越えて30m滝の前を進みますが、滝前の向こうは夏季ですと上が急なザレ場(ガレ場)になっておりバイルみたいなものが要るかもしれません。
グランドイリュージョンへは支流にぶつかる手前を右手にスイッチバックです。
夏季なら踏み跡はなんとか見つかるかもしれません。

ソロでのお悩み管理人も時々に不安になります。ここはAUは通じましたが、テーピング三角巾等いろいろ装備されているとは思いますが、お気をつけください。冬季で何かのタイミングでお会いした際にはよろしくお願いいたします。

初めまして

大普賢岳東壁のシェークスピア氷瀑群には毎年行きます。
その先のグランドイリュージョンへも行きたいのですが、無積雪時に一度登ってみようと思っています。
小普賢岳のコルや日本岳のコルへ登れるようですが、いつもソロなので躊躇しています(^^;

お写真拝見しとても参考になりました♪ ありがとうございます^^

RE:このじわじわ水が

夢色の世界さん☆

そうなんです。
まさしく主稜直下の岩場のルンゼならではの景観です。
管理人としてはここと、北にあるもう一箇所の100m級のところには行ってみたいです。
関西にこんな良い場所あったの?という発見が楽しみです。

No title

このじわじわ水が滴る場所が冬は美しい氷瀑になるのですね。
是非凍った姿を見てみたいです。
ふぇるめーるさんのこの下見が冬の現場に生かされますように
お祈りしています。

RE:大普賢岳周辺

ヒロさん☆

大普賢岳と八経ヶ岳周辺地域にはまだまだ知られていない氷瀑がたくさんありそうです。
実はここから大普賢岳に抜けて他の稜線から降りられればいいなぁと思いましたが、丸2日以上のコースになりそうです。登山届が1日行程でしたのでその点からも無理でした。
単独行は今後も細心の注意を払って安全コースを選択いたしますね。

大普賢岳周辺

ふぇるめーるさん、大普賢周辺は急峻で滝も多いようですね。冬季の新しいルート開拓のための単独行はくれぐれもお気をつけ下さいね。
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